飲食店オーナー必見！シーリングファン導入でコスト削減・売上アップを実現

更新：2025年6月26日公開：2025年6月24日

監修：小俣祐介
シーリングファン太郎こと店長の小俣です。 2011年から日本一のシーリングファン専門店になることを目標に、失敗しないシーリングファンの選び方等を紹介しています。おちこんだりもしたけれど、私はいつもげんきです。

飲食店経営における光熱費削減と集客向上の課題解決に有効な手段として、「シーリングファン」の活用があります。空気循環による冷暖房効率の向上で光熱費削減が可能な一方、インテリア性の高いデザインが空間演出を実現し、動くファンの特性を活かした視認性向上で集客効果も期待できます。

シーリングファンは、省エネ効果だけでなく、空間演出や顧客満足度向上にも寄与するため、飲食店でも徐々に導入が進んでいます。この記事では、シーリングファンの必要性やメリット、導入事例、選び方について詳しく解説します。

1 飲食店におけるシーリングファンの必要性
2 飲食店にシーリングファンを導入するメリット
3 飲食店でのシーリングファン導入事例
4 飲食店におすすめのシーリングファンの選び方
5 シーリングファン専門店ファズーで購入＆取付工事を行うメリット
6 まずは無料相談！シーリングファンで飲食店の空間価値を向上

飲食店におけるシーリングファンの必要性

近年、電気代やガス代の上昇が続いており、飲食店を含む事業者にとって光熱費の増加が懸念される状況です。総務省の消費者物価指数によれば、2025年3月時点で電気代は前年同月比で8.7％、ガス代は同2.0％の上昇が確認されており、経営を圧迫する要因となっています。

こうしたコスト上昇への対応策として注目されているのが、空調効率の改善につながる「シーリングファン」の導入です。とくに天井が高い店舗では温度ムラが生じやすいため、効率的な空調管理が難しいケースもあります。

シーリングファンは空気を循環させ温度差を解消することで、冷暖房の効率を向上させる効果があります。さらに、空気循環により換気効率を上げることで、煙や臭いの滞留を防いでくれます。

また、デザイン性の高いシーリングファンは店舗の雰囲気を向上させ、新規顧客やリピーターの獲得にも期待できます。飲食店の差別化要素として店内環境の重要性が高まるなか、エネルギー効率と顧客体験の両方を向上させることができるため、投資する価値があるといえるでしょう。

出典：総務省統計局「2020年基準消費者物価指数全国 2025年（令和7年）3月分」

飲食店にシーリングファンを導入するメリット

シーリングファンの導入は、前述した通り飲食店にとって多くのメリットをもたらします。単なる空調設備ではなく、経営改善につながる多機能な設備です。

空調効率の向上による省エネ効果

シーリングファンは室内の空気を循環させ、冷暖房効率を大幅に改善します。夏場にはシーリングファンの風により体感温度を引き下げ、冬場には天井付近にたまった暖気を下へ戻すことで空気循環により室温のムラがなくなります。

この結果、エアコンの設定温度を緩和でき、光熱費削減に役立ちます。環境省のデータでは、冷房設定温度を1℃上げると約13%の省エネ効果が得られ、暖房時1℃下げると約10%削減可能との報告もあります。

おしゃれな空間演出による集客効果

シーリングファンは、そのデザイン性から店舗の雰囲気を高め、集客効果を狙うこともできます。木目調やアンティーク風などさまざまなデザインがあり、店舗コンセプトに合わせた選択が可能です。

視線を上に向けさせる効果もあり、天井空間を活かした店舗デザインに役立ちます。さらに、インテリアとしても存在感があるため、来店客の印象に残りやすい空間を演出できます。

調理臭の拡散防止

換気設備とシーリングファンを併用することで、調理臭の拡散防止に役立ちます。排気口や窓を開けた状態でシーリングファンを稼働させると、臭いの排出速度が向上します。また、大風量タイプのシーリングファンは、強力な風量で空気を循環させ、広い店舗でも隅々まで新鮮な空気を届けることが可能です。

快適な店内環境の実現

シーリングファンは空気の淀みを解消し、常に新鮮な空気環境を作り出します。パナソニック株式会社のデータによると、風速1.0m/s程度の気流があると体感温度が約3℃下がるといわれており、シーリングファンはこの効果を活用して快適な環境を実現できます。

また、風量調整機能を活用することで、季節や時間帯に合わせた環境づくりが可能です。さらに、蒸し暑い日や冬の乾燥した日など状況に応じた調整ができ、お客様にとって快適な空間づくりに貢献します。

従業員満足度向上

シーリングファンを利用することで、従業員満足度の向上が期待できます。温度ムラが解消され、夏場の熱中症対策や冬場の底冷え防止など作業環境が快適になり、従業員もストレスなく働けるようになります。その結果、生産性向上や離職率低下といった効果も見込めます。

飲食店でのシーリングファン導入事例

実際に飲食店にシーリングファンを導入した事例から具体的な効果を見ていきましょう。

カフェ：快適性と空間価値アップによる集客効果

カフェの事例では木製のシーリングファンを6台導入しました。天井の高い空間では温度差が課題でしたが、導入後は空調の効きが均一になりました。その結果、夏場はエアコンの設定温度を高めに、冬場は低めに調整できるようになり、全体的な電力消費の削減に成功。

また、店内のデザイン性が向上したことでSNSでの投稿が増加し、新規顧客の獲得につながりました。

レストラン：省エネ効果と顧客満足度の向上

レストランの事例では高機能のシーリングファンを導入したところ、夏場の電気使用量が以前より抑えられ、顕著な省エネ効果が得られました。

また、窓際と店内奥の温度差が解消されたことで、座席の回転率が均一化され、以前は敬遠されがちだった一部の席も人気が出るようになっています。それにより全体的な顧客満足度も向上しました。

居酒屋：煙・臭い対策と雰囲気づくり

居酒屋の事例では煙・臭い対策を主目的としてシーリングファンを導入。換気扇と連携させる配置により店内の煙の流れがコントロールしやすくなり、客席での煙の滞留時間が大幅に短縮。

さらに、店内デザインに合わせたアンティーク調のファンを選定したことで、空間の統一感が増し雰囲気づくりにも貢献しています。

飲食店におすすめのシーリングファンの選び方

飲食店にシーリングファンを導入する際は店舗の特性に合わせて選ぶことが重要です。以下のポイントを押さえましょう。

性能

シーリングファンは、モーター性能によって、風量、静音性、風向切替、風量調整機能などが異なります。高性能な製品ほど快適な空間づくりに役立ちます。主な性能の概要は以下の通りです。

風量

風量性能はシーリングファンの効果に直結します。省エネ効果など、シーリングファンによる空気循環の効果を求める場合は、大風量の商品を選ぶのがおすすめです。

静音性

シーリングファンの静音性は機種によって差があります。一般的に、DCモーター搭載のモデルはより静かな運転が可能です。飲食店など音楽や会話のある環境ではどの機種でも気にならないことが多いですが、静音性をとくに重視したい場合は、DCモーター搭載の製品を選びましょう。

風向切替

風向きを上向き回転と下向き回転に切り替える機能です。天井が低い環境では、冬場に大風量で使用すると直接風が当たって寒く感じることがあります。そのため、季節に応じて風向きを変えられる機能があると便利です。

風量調整

季節や店内の温度に合わせて風量を調整できる機能があるかも確認しましょう。状況に応じて風の強さを変えることで、快適な店内環境を維持できます。

商品によって性能や特徴は異なるため、詳しくはファズ―にご相談ください。

消費電力

運用コストを考慮するうえで、消費電力の確認は重要です。省エネ性能に優れたDCモーター搭載のファンがおすすめです。

DCモーターはACモーターと比較すると、同等の風量でも消費電力が約半分～3分の2程度で済むことが多く、大きな差があります。たとえば、ACモーターが25Wの消費電力に対し、同等性能のDCモーターなら12～17W程度で稼働可能です。

ACモーターでも機種によって比較的しっかりした風量を出せますが、その分消費電力も大きくなる傾向があります。1日10時間、15年使用した場合の電気代を比較すると、DCモーター商品と比べて2万円以上の差が出ることもあるので、長期的なトータルコストはACモーターとほぼ同等です。使用環境や運用期間に合わせて、適切なタイプをお選びください。